ほとんどの日本人が、もう政府の発表を信じていないでしょうから、大丈夫と思いますが、老婆心まで。
昨日、福島原発の取水口の沖合でとった海水から基準値の3000倍を超える放射性ヨウ素が検出されたと発表されました。まさか、この値自体ははウソではないと思います.
その後、保安院も国の放射線医療の専門家も「健康に影響のない値」と言いました。
でも、基準値の3000倍を超える放射性ヨウ素のある海で、スキューバダイビングをしたり、波打ち際で子供が遊んでいたら、すぐ逃げるように言ってください。
おそらく日本人全員が国を信じていないので、「健康に影響がない」と思っている人はいないと思いますが、万が一.
繰り返しますが「健康に影響がない値」という政府の発表や専門家の説明は全くの間違いです. 哀しいことですが、政府や専門家を信じないでください。
福島原発の横の海岸で遊ぶ人はいないと思いますが、「健康に影響が無い」なら、水泳やお子さんの水遊びはOKということになります。
保安院の人は自分のお子さんかお孫さんをお連れになって、福島原発の横の海で遊ばせてください。(やめてください。絶対に危険です私が保安院に注意するのもなんですが・・・).
どこで何があったか知りませんが、メディアも「健康に影響がありません」という人だけを出すのではなく、「規制値の3000倍ですから危険です」という人も登場させて欲しかったと思います. メディアは何のためにあるのでしょうか?
・・・・・・・・・類似の話・・・・・・
福島原発が事故を起こした後、テレビでは東大教授が「このぐらいの放射線なら安全だ」と繰り返していました。
当時の福島市と東京では放射線の強さは、約200倍でした。
ところが、事故直後、東大の中では文書が回り、「換気を止めること、ドラフト(化学実験などで使う空気が漏れない装置で、これを使うと外気が研究室に入る)」を停止するよう命令があったことを昨日、確認しました。
テレビでは「レントゲンが600マイクロシーベルトだから、福島市の20マイクロシーベルト(毎時)は30分の1だから心配ない」と発言した、当の東大教授が、その200分の1のところで生活をしている自分の大学では「換気扇を止めろ」と指示したのです.
私は教育者ですが、教育しても人間の品性が高まらないことにがっかりしていますが、またそれを感じる今日この頃です.
(平成23年3月31日 午後2時 執筆)
武田邦彦
・・・
確かに。
心配ないと言い張るなら、言ってる本人が、小さいお子さんか、お孫さんを連れて、飯館村で数ヶ月、できれば、冷却循環装置が完全に回復するまで過ごしてきてほしい。そして10年程経ったら、再度メディアの前に登場して、だれも癌にならなかった、どうだ分かったかと主張してほしい。
テレビの前で、汚染しているホーレンソウや水道水を、食べたり、がぶがぶ飲んでみてほしい。
そうしたら国民の多くに信用してもらえるでしょう。
ちなみに、放射性ヨウ素の基準値は、この国では
飲水中の放射線ヨウ素(131I)の基準値が300Bq/L
乳児は100Bq/L
ですが
WHO基準では放射線ヨウ素(131I)は 10Bq/L です。
ですから、上の記事の3000倍とは、世界基準では30000倍(または90000倍)ということになります。