本当にそういう状況を脱したのか

放射能漏れ防止、「数カ月後に」=東電も目標明示を―細野補佐官

2011年04月03日10時08分

細野豪志首相補佐官は3日朝のフジテレビの番組で、東京電力福島第1原子力発電所からの放射性物質の漏えいを止めるめどについて、「これ以上の放射能の外部への排出は、もう許されない。おそらく数カ月後が一つの目標になる」と述べた。また、こうした目標を東電も国民に示すべきだとの考えを示した。

 番組終了後、細野氏は記者団に「事故直後は、炉心溶融(メルトダウン)の危機的な状況を止めるためなら、放射性物質が出ることも認めざるを得ない状況にあった。でも、そういう状況は脱した」との認識を示した。 

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この内閣、相変わらず他人事発言が目立ちます。

>こうした目標を東電も国民に示すべきだ

これって、おかしくないですか、皆さん。

今は国家存亡をかけた一大事ではないのか。

そうであるなら、一企業である東電が目標を示すのではなく、国家権限を掌握している現政権が東電と一致協力して、目標を掲げるべきではないのか。

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加えて、不可思議なのが次の発言。

>でも、そういう状況は脱した

これって、ある意味安全宣言のように聞こえます。

冷却循環装置が完全に復旧し、崩壊熱によるメルトダウンが止まり、再臨界や大規模な水蒸気爆発の危機を脱したという意味に聞こえるが、果たして本当か。

本当に、炉心内の放射性物質を閉じ込める作業が残っているだけなのか。

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分かってモノを言っているとは到底思えないと感じているのは私だけでしょうか。

補足:さらにいろいろ調べてみました。格納容器に穴があいているために、放射性物質はじゃじゃ漏れになってはいるが、(圧による)爆発が起きにくくなったそうです。また、再臨界の可能性もかなり低いようです。

やや安心しました。

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