ビタミンHってご存知?

皆さん、ビタミンHってご存知でしょうか。

http://hobab.fc2web.com/sub4-vitamin.htmより引用
 
ビタミンH 
別名:ビオチン(biotin)。

ちなみにビタミンHのHは、ドイツ語の皮膚(HAUT)の頭文字です。

ビオチンは、ピルビン酸カルボキシラーゼ、アセチル-CoAカルボキシラーゼなど、炭酸固定反応(カルボキシラーゼ)の補酵素として働く。図に示すと、

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ビオチンは、肝臓(レバー)、胚芽、豆類、ロイヤルゼリー等に、結合型ビオチンとして、多く含まれている。結合型ビオチンは、膵液中のビオチニダーゼにより分解され、遊離型ビオチンに変換される。 ビオチン(遊離型ビオチン)は、主に、空腸で、吸収される。母乳中のビオチン量は、母親の血清中ビオチン量より、約十倍高い。

ビオチンの欠乏は、湿疹、皮膚の落屑、舌乳頭萎縮などを呈する。

ビオチンは、多くの食品に含まれるので、成人では、ビオチンの欠乏は、起こらない。ビオチンは、腸内細菌により合成されるが、大腸粘膜にはビオチン吸収機能がない。食品に含まれる結合型ビオチンは、小腸(空腸)で、膵液中のビオチニダーゼにより分解され、遊離型ビオチンとなり、主に、空腸で、吸収される。

ビオチニダーゼ欠損症では、掌蹠嚢胞症(管理人追加)、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、禿髪(脱毛症のこと)、失調などが見られる。難治性皮膚炎の患者は、ビオチニダーゼ欠損症(ビオチニダーゼが正常の10%以下の患者)で、血清中のビオチン値が著明に低下していることがある。ビオチニダーゼ欠損症の小児は、ビオチン(10 mg/24 hr)を投与すると、症状が、劇的に改善する。
 鶏卵の卵白を生食すると、卵白に含まれるアビジン(avidin)とビオチンが結合して、生物利用性が低下する。その為、毎日、大量の卵白を摂取すると、ビオチン欠乏が起こる。

ビオチン欠乏は、動物での実験結果では、高頻度に奇形を発生させる。

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ビタミンHって意外と広い分野で役に立つ薬ではないでしょうか。基本的に副作用はありませんし、掌蹠嚢胞症、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、禿髪などのアレルギー性皮膚疾患でお悩みの方には、是非試してみたいビタミンです。

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ビタミンHってご存知? への5件のフィードバック

  1. Koji のコメント:

    ありがとうございます。
    無料で処方をしていただきありがとうございます!
    暫く、続けてみます。

  2. MK のコメント:

    記事(アイテム)の途中に、

    食品に含まれる結合型ビオチンは、小腸(空腸)で、膵液中のビオチニダーゼにより分解され、遊離型ビオチンとなる

    とありますので、膵液分泌が亢進している食後が良いのではないでしょうか。

  3. Koji のコメント:

    ご指導ありがとうございます。
    http://www.amazon.co.jp/サンセリテ札幌-ビオチン-3袋セット/dp/B001BOHB3S/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=hpc&qid=1227185633&sr=8-1
    とりあえず、amazonで上記の商品を購入してみました。様子を見てみます。

    この記事のリンクに「ビオチン(遊離型ビオチン)は、主に、空腸で、吸収される。」とありますが、空腹時の方が良いのでしょうか?

  4. MK のコメント:

    kojiさん、
    こちらではお初ですね。

    市販のビオチンで良いかと思いますが、聞いたこともないような会社の製品は避けた方が無難でしょう。

    問題は投与量です。処方で投与できる量は2mgまでですが、一般に有効とされる量は、倍の4mg以上のようです。さらに、ミヤBM(消化剤)やビタミンCなどと併用すると、より効果的でしょう。

    当院でも掌蹠膿胞症の患者さんが通院しています。投与量は4.5mg(3回内服)で、合併症である骨破壊による疼痛に対してかなり奏効しているようです。

    ぜひ試してみて下さい。

  5. Koji のコメント:

    こちらでは、はじめまして。
    Kojiです。
    アトピーですので貴重な情報です。
    マルチビタミンを夕食後に摂取していますが、その時に市販のビオチンを取れば良いでしょうか?冬は皮膚が辛くなるので今から備えようと思います。

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