内視鏡と検便、大腸癌発見率同等
2012年02月27日 ソース:NEJM カテゴリ: 消化器疾患 ・癌 ・検査に関わる問題
文献:Quintero E et al.Colonoscopy versus Fecal Immunochemical Testing in Colorectal-Cancer Screening.N Engl J Med 2012; 366:697-706.
50-69歳の5万3302人を対象に、単回の大腸内視鏡検査と隔年の便免疫化学検査(FIT)による大腸癌スクリーニングの結果を無作為化比較試験で検討。検査参加率はFIT群で高かった(P<0.001)。大腸癌発見率は両群とも0.1%、進行腺腫は内視鏡群で1.9%、FIT群で0.9%、非進行腺腫は4.2%、0.4%だった。
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要するに
大腸癌のスクリーニング検査に有用なのは、大腸内視鏡検査ではなく便潜血検査。
まずは、苦痛もなく気軽に受けられる便潜血検査を受ける。
陽性に出た場合に大腸内視鏡検査で精査する。
これが大腸癌早期発見のための最善の方法。
但し、以前に大腸ポリープを切除したことがある場合、便潜血反応が毎年陰性でも、3~4年毎に大腸内視鏡検査を受ける必要がある。