西部邁ゼミナール

TOKYO MX西部邁ゼミナール

毎週なるべく観るようにしているのがこの番組だ。

まじめな番組を推奨しているわけではない。小生おバカ番組も好きでよく観ている。報道番組よりはずっと観る価値があると思う。特に気に入っているのが、年末年始に放送する「ガキ使」と「格付け」だ。毎年大いに楽しみにしている。

話は戻るが、今朝のゼミナールで西部氏が話していたのがoriginalityという単語の意味だ。この単語の語源originは、「源」とか「起源」とか意味だから、これに「独創性」という日本語訳を付けるのはおかしいと言うのだ。確かにそうだ。この国に自己主張を是とする個人主義が入り込んできたおかげで、こういう日本語訳が当てられたというわけだ。本来の意味からすれば、originalityとは、「原点回帰」「起源主義」とかそういった意味合いの日本語訳が当てられてしかるべきだった。

我々は今何処かに帰るとしたら何処に帰るのか。それはあまり意識に上らないが、やはり我が故郷、すなわち我がoriginなのだと彼は言う。

ふるさとは遠きにありて‐‐‐室生犀星

ふるさとは遠きにありて思ふもの

そして悲しくうたふもの

よしや

うらぶれて異土の乞食となるとても

帰るところにあるまじや・・・

望郷の念を実にうまく表現している詩だ。

果たして、我々が最期に帰るべきoriginは我が祖国日本か、それとも・・・。

 

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