これは参考になります

原発 緊急情報(51) 福島原発は爆発するか?

 *これは大変参考になる記事です。

・・・引用開始

福島第一原発1号機と3号機はすでに水素爆発した。2号機は格納容器が破壊したので、爆発は免れたが大量の放射性物質が拡散した。4号機も建物は破壊されている.

それから半月、外部からの放水は続いているが、1号機を中心に不安定な時期を過ごしている.

「福島原発はふたたび爆発するか?」について現時点の結論の述べたい。数日前、1号機の放射線量が急に上がったので、その部分だけの判断を書いたが、少し雑だったので、ブログから取り下げ、少し調査や検討をした。

(なお、原発の処理は長引く。なにしろ高い放射線だから作業がなかなか進まない。これについては連休前に判断したいと思っています.)

・・・・・・・・・今の結論・・・・・・・

1.   不明な点は多いが、ほぼ爆発しない.

2.   万が一、爆発したときには最大で現在の10倍から100倍に及ぶ、でも可能性が低いので、あまり心配は要らない。

3.   近県の人は具体的な準備をしておき、東京および近郊の人は爆発してからでも脱出する余裕がある。(2,3日の間、あびても体へのダメージが起こるほどの量にはならないから.仙台や山形は普段から風の向きに注意。秋田、盛岡、群馬、新潟、長野、甲府、静岡はさらに余裕がある。)

・・・・・・・・・根拠・・・・・・・・・

判断の根拠はやや怪しい.それはデータが一部しかないからだが、これが東電が隠しているのか、あるいはもともと判らないのかも不明である.

しかし、何とか推察してみた。

1号機は外部からの水が圧力容器(原子炉本体)に達していない(と思われる・・次からも同じ)。従って、水は圧力容器と格納容器の間に入り、亀裂から圧力容器に入っている.

時々、空だきになったり、余震で打撃を受けたりしている。燃料の大半は破壊され、そこから核反応物質(セシウム、ストロンチウム、プルトニウムなど)が水に漏れている。

空だきが進むと燃料の温度は最高で2500℃まで上がり、圧力容器を突き破り、下のコンクリート床に落ちるだろう.すでにかなり損傷している可能性もある。でも、損傷が進んでいるから逆に急激なことが起こりにくい.

だからデータは不安定だが、爆発はしないだろう。

2号機、3号機は外部からの水が圧力容器に入っている。だから、冷却は順調で、水が亀裂から、崩壊熱分に相当する水蒸気が漏れ、大気に放射性物質を飛散させている.

燃料の損傷も小さく、冷却も徐々に進むと考えられる。

4号機は圧力容器内に燃料はなく、燃料貯蔵槽は大破している。アメリカは厳しい見方をしているが、爆発には到らない。

5号機6号機も損傷しているが、爆発しない。

・・・・・・・・・

このように、福島原発が再び爆発する可能性は低いが、原理的には起こりうる核爆発、水蒸気爆発、水素爆発の内、1号機の水蒸気爆発が考えられるが、すでに大きな力を持たない。

また、私の判断の一つに、「全体を離れて見る」というのがある。冷却水が止まってから水素爆発が起こるのに数日だった。

物理的な事態が進む時間は大きさのルート(0.5乗)に比例する.あのぐらい(福島原発ぐらい)の大きさの場合、2,3日だろう。従って、冷却系が切れてから数日かかって爆発した.

それからすでに20日以上が経っている.もし同様の事が起こるなら時期が遅すぎる.また核反応も圧力容器内が大きく変化が必要だが、今の時点で起こるのは時間的な整合性がない。(*)

また、今では炉の放射線量、温度、圧力などが一応、報告されているので、急変してからの準備で間に合う.

【参考】

液体窒素(約マイナス200℃)やドライアイス(約マイナス80℃)を投入すれば「水」が溢れることはないという話もあり、少しは有効という話がある。

液体窒素は蒸発潜熱が200kJ/kgとやや高い.比熱も1だからこれに200を足すことができる。これに対して、ドライアイスは蒸発潜熱が370kJ/kg、水の蒸発潜熱が2300kJ/kgで、熱容量の20℃から100℃の分を加えると2400kJ/kgになり、液体窒素の6倍、ドライアイスの6倍ていどになる。

水は熱容量が大きく蒸発潜熱も高いので、水が有効と思う.

これも私の技術観がある。福島原発は戦艦大和のようなもので、このようなものを相手にするときには、あまり小さな細工は有効でない場合の方が多い.

(平成23年4月11日 午前10時 執筆)

武田邦彦

・・・

(*)については、対立する推論があります。先に提示した海外記事のように、炉内で再臨界が起きているということを示唆する観測データがあります。

今後の対応の仕方についてかなり参考になる記事です。

しかしながら、もし爆発が起きれば、大パニックが起き、国家機能が麻痺する恐れが多分にあります。そして、そういう事態になった時、政府が正確な情報を流してくれるかどうか。

かりに爆発して放射性物質がばら撒かれた場合、現在の放射線量の100倍程度として計算すると、

千葉では

0.1x100=10μSv(外部被曝のみ)

ほどの放射線量となります。

確かに、直ちに退避すべき線量でもありません。

2週間ほど被曝しても

10x24x14=3.4mSv(外部被曝のみ)

大したことはありませんが、これ以上は許容できないレベルではあります。

一方、小さなお子さんや妊娠中の方の場合は、話がまるで違ってきますので注意が必要です。

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第1号機内では大規模再臨界の危機が去っていない

次のような海外からの情報を斟酌すると、福島第1原発が依然として危機的状況にあるということが分かります。

 

Newly released TEPCO data provides evidence of periodic chain reaction at Fukushima Unit 1 from Fairewinds Associates on Vimeo.

SUMMARY
Newly released TEPCO data provides evidence of periodic chain reaction at Fukushima Unit 1

要点:このタイトルが示す通り。
核の連鎖反応を示す中性子のみならず、さらにそれを裏付けるchlorine-38、Te-129、そして高濃度のI-131が検出されている。

Neutron beam observed 13 times at crippled Fukushima nuke plant

Chlorine-38という物質は、自然には存在せず、海水中ではChrorine-37という形で存在している。このChlorine-37の核に中性子が1個吸収されるとchlorine-38になる。原子炉内の海水を調べてみると、Chlorine-38が存在しており、これはとりもなおさず、原子炉内に中性子が存在する、すなわち炉の中で核の連鎖反応が起きていることを示している。言い換えれば、臨界が起きている。

Recent press reports have discussed the possibility that Fukushima Unit 1 may be having a nuclear chain reaction. New data released by TEPCO indicates that even though Fukushima Unit 1 was shut down during the March 11 earthquake, it appears to have “gone critical” again without human intervention. The detection by TEPCO of short-lived radioactive isotopes substantiates the existence of this inadvertent criticality.

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見栄を張るからボロがでる

原発めぐる細野氏の発言、与野党から根拠問う声
2011年4月4日19時36分

    
 細野豪志首相補佐官が福島第一原発の放射性物質の漏出を食い止めるまでに「少なくとも数カ月」との見通しを示したことについて、4日の各党・政府震災対策合同会議の実務者会合で与野党から批判や疑問が噴出した。

 自民党の西村康稔氏は4日の会合で「一体どんな作業に数カ月かかるのか。長期化を前提にするなら避難者も心づもりが必要だ」と批判。新党改革の荒井広幸氏や国民新党の亀井亜紀子氏からも発言の根拠を尋ねる質問が相次いだ。

 細野氏は3日、「事故発生直後は本当にメルトダウンの危機的な状況を経験した」とも語っており、公明党の石田祝稔氏が「メルトダウンとはどういう状況を指した発言なのか」と疑問を提示。民主党の岡田克也幹事長も「メルトダウンの話は自分も聞いていない」と不快感を示し、「もしそうなら国民に説明すべきだし、ないなら訂正が必要だ」と批判した。

・・・

先のエントリーで、

>補足:さらにいろいろ調べてみました。格納容器に穴があいているために、放射性物質はじゃじゃ漏>れになってはいるが、(圧による)爆発が起きにくくなったそうです。また、再臨界の可能性もかなり低いようです。

>やや安心しました。

と書きましたが、まだまだ安心できる状況にはないようです。

それどころか、いまだに予断を許さない事態が続いているようです。

この人の言ったことが、独善的で、かつ客観的根拠のない発言であったことが、岡田氏が発した不快感からも分かります。

あるいは、被災直後に福島第1原発に発生した事故の状況を知っていながら意図的に隠しているか。

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本当にそういう状況を脱したのか

放射能漏れ防止、「数カ月後に」=東電も目標明示を―細野補佐官

2011年04月03日10時08分

細野豪志首相補佐官は3日朝のフジテレビの番組で、東京電力福島第1原子力発電所からの放射性物質の漏えいを止めるめどについて、「これ以上の放射能の外部への排出は、もう許されない。おそらく数カ月後が一つの目標になる」と述べた。また、こうした目標を東電も国民に示すべきだとの考えを示した。

 番組終了後、細野氏は記者団に「事故直後は、炉心溶融(メルトダウン)の危機的な状況を止めるためなら、放射性物質が出ることも認めざるを得ない状況にあった。でも、そういう状況は脱した」との認識を示した。 

・・・

この内閣、相変わらず他人事発言が目立ちます。

>こうした目標を東電も国民に示すべきだ

これって、おかしくないですか、皆さん。

今は国家存亡をかけた一大事ではないのか。

そうであるなら、一企業である東電が目標を示すのではなく、国家権限を掌握している現政権が東電と一致協力して、目標を掲げるべきではないのか。

・・・

加えて、不可思議なのが次の発言。

>でも、そういう状況は脱した

これって、ある意味安全宣言のように聞こえます。

冷却循環装置が完全に復旧し、崩壊熱によるメルトダウンが止まり、再臨界や大規模な水蒸気爆発の危機を脱したという意味に聞こえるが、果たして本当か。

本当に、炉心内の放射性物質を閉じ込める作業が残っているだけなのか。

・・・

分かってモノを言っているとは到底思えないと感じているのは私だけでしょうか。

補足:さらにいろいろ調べてみました。格納容器に穴があいているために、放射性物質はじゃじゃ漏れになってはいるが、(圧による)爆発が起きにくくなったそうです。また、再臨界の可能性もかなり低いようです。

やや安心しました。

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これが品切れ!?

GMサーベイメータ(アロカ)

放射線量を測定する計器です。

医学研究には必需品なのですが、これが品切れなんて信じられない世の中です。

ほんとにマジか。

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己の主張に命をかけられるのか

原発 緊急の緊急(42)  海の汚染

ほとんどの日本人が、もう政府の発表を信じていないでしょうから、大丈夫と思いますが、老婆心まで。

昨日、福島原発の取水口の沖合でとった海水から基準値の3000倍を超える放射性ヨウ素が検出されたと発表されました。まさか、この値自体ははウソではないと思います.

その後、保安院も国の放射線医療の専門家も「健康に影響のない値」と言いました。

でも、基準値の3000倍を超える放射性ヨウ素のある海で、スキューバダイビングをしたり、波打ち際で子供が遊んでいたら、すぐ逃げるように言ってください。

おそらく日本人全員が国を信じていないので、「健康に影響がない」と思っている人はいないと思いますが、万が一.

繰り返しますが「健康に影響がない値」という政府の発表や専門家の説明は全くの間違いです. 哀しいことですが、政府や専門家を信じないでください。

福島原発の横の海岸で遊ぶ人はいないと思いますが、「健康に影響が無い」なら、水泳やお子さんの水遊びはOKということになります

保安院の人は自分のお子さんかお孫さんをお連れになって、福島原発の横の海で遊ばせてください。(やめてください。絶対に危険です私が保安院に注意するのもなんですが・・・).

どこで何があったか知りませんが、メディアも「健康に影響がありません」という人だけを出すのではなく、「規制値の3000倍ですから危険です」という人も登場させて欲しかったと思います. メディアは何のためにあるのでしょうか?

・・・・・・・・・類似の話・・・・・・

福島原発が事故を起こした後、テレビでは東大教授が「このぐらいの放射線なら安全だ」と繰り返していました。

当時の福島市と東京では放射線の強さは、約200倍でした。

ところが、事故直後、東大の中では文書が回り、「換気を止めること、ドラフト(化学実験などで使う空気が漏れない装置で、これを使うと外気が研究室に入る)」を停止するよう命令があったことを昨日、確認しました。

テレビでは「レントゲンが600マイクロシーベルトだから、福島市の20マイクロシーベルト(毎時)は30分の1だから心配ない」と発言した、当の東大教授が、その200分の1のところで生活をしている自分の大学では「換気扇を止めろ」と指示したのです.

私は教育者ですが、教育しても人間の品性が高まらないことにがっかりしていますが、またそれを感じる今日この頃です.

(平成23年3月31日 午後2時 執筆)

武田邦彦

・・・

確かに。

心配ないと言い張るなら、言ってる本人が、小さいお子さんか、お孫さんを連れて、飯館村で数ヶ月、できれば、冷却循環装置が完全に回復するまで過ごしてきてほしい。そして10年程経ったら、再度メディアの前に登場して、だれも癌にならなかった、どうだ分かったかと主張してほしい。

テレビの前で、汚染しているホーレンソウや水道水を、食べたり、がぶがぶ飲んでみてほしい。

そうしたら国民の多くに信用してもらえるでしょう。

ちなみに、放射性ヨウ素の基準値は、この国では

飲水中の放射線ヨウ素(131I)の基準値が300Bq/L
乳児は100Bq/L

ですが

WHO基準では放射線ヨウ素(131I)は 10Bq/L です。

ですから、上の記事の3000倍とは、世界基準では30000倍(または90000倍)ということになります。

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近々の放射能拡散予想図

ここ何日間かはかろうじて関東エリア上空への飛散は免れているようですが、まだまだ予断は許さない状況。

注:画像をクリックすると、鮮明な動画が現れます。

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なぜそんなに違うのか

武田邦彦という学者をご存知かな。

最近では、サンマのほんまでっか(フジテレビ?)にレギュラー出演していますね。

彼、大学教授だったということは知らなかった。

しかも、東大出で、専門が原子力工学だったとは夢にも思いませんでした。

彼、自身のサイトの中でに実にイイこと言ってます。

是非、参考にして下さい。

いまテレビで流れている情報が如何にいい加減かが良く分かります。

引用開始

・・・

原発 緊急情報(27) なぜ、そんなに違うのか?

今日は、「法律の規制値では厳しい数字が出ているのに、政府やテレビでは大丈夫、大丈夫と言っているのは、どうしてそんなに違うのか」ということを説明したいと思います。

多くの人がこれに疑問を抱いてどちらが正しいかと心配しているからです。

・・・・・・・・

すでに述べたことですが、単なる計算間違いがあります。

「20マイクロは大したことない。1回のレントゲンが600マイクロだから」

といった東大教授はかけ算ができずに間違っただけです。

20マイクロは1時間あたりですから30時間で1回分のレントゲンにあたります。

もし20マイクロでも大丈夫と言っていると福島市に住んでいる幼児は1ヶ月に24回のレントゲンを受けることになります。

このような計算間違いは人の命に関することですから、この際、テレビは責任を持って一度修正をしておいたほうがいいと思います。

・・・・・・・・・

「54000ベクレルのホウレンソウは大丈夫だ。規制値の3000ベクレルは毎日、1年間、食べ続けた時の値だから」

と言った広島の放射線の専門家も割り算ができなかっただけで訂正が必要です. 54000のホウレンソウは水洗いした後の茨城産のホウレンソウです
.
54000を3000で割ります. そうすると18になります。つまり規制値の18倍です. 365日を18で割ると20日になります。毎日、ホウレンソウを食べると20日で規制値を超えます
.
毎日でなくても、1ヶ月に20回食べると1年分の規制値を超えることになります。

・・・・・・・・・

「ヨウ素の半減期は8日だから、すぐなくなる」

と言う人が多いのですが、規制値はもちろん半減期を考慮しています。専門家が議論して決めている数字ですから、半減期は大切な数字で、それを入れているのは当たり前です
.
特に、現在のように継続的に原発から放射線物質がでている時には、半減期はほぼ関係がありません。(つぎから次と新しいヨウ素が降っているから)

・・・・・・・・・さて、準備を終えて・・・・・・

一般人が1年に浴びてもいい放射線の量は、1ミリシーベルトと決まっています。これに対して、テレビの専門家は100ミリシーベルトまで大丈夫だと言っています。

この100倍の差は何でしょうか。

まず第1に国際的な取り決めです。例えば食品ですと日本だけが特別な規制をしていると輸出ができません。日本の食品を絶対に輸出しないと決めれば、日本だけの規制ができますが、それは無理なのです。食品以外でも日本だけが規制が緩いと外国人旅行客や外国企業の進出も難しくなります.

そこで今まで放射線についてはICRP(国際放射線防護委員会)、食品についてはWHO(世界保健機構)の規制を使っていました。この震災で規制要求に高くすることになりましたが、そうすると外国は日本産の食品の輸入を禁止すると思います。

2番目の理由は、放射線をあびる原因を一つだけに限定するとテレビで言っているように100ミリシーベルトぐらいでも安全ですが、その人はレントゲンを受けたり、今度の事故のように、空気からの被曝、水からの被曝、ホウレンソウからの被曝、牛乳からの被曝などいろいろなところから放射線を受けます。

これだけなら5種類ですが、例えば10種類の被曝原因があると100を10で割って規制値は10ミリシーベルトになります。

さらに人間にはいろいろな人がいて、赤ちゃんや妊婦、それに放射線に感度の高い人がいます。赤ちゃんは3倍ぐらい感度が高いので、10を3で割って、3mm シーベルトぐらいになります。

わたくしの知っている限りでは、日本の規制値の議論では3ミリシーベルトぐらいが良いということもありましたが、国際基準が1ミリシーベルトなので、1990年の国際勧告に従って1ミリシーベルトになっています。

ただ日本国内だけの法律ではこれの5倍から6倍ぐらいになっていますが、いずれにしても1年で5ミリシーベルトぐらいより大きな数字は非現実的です
.
そもそも、この値のもとになっている「電離放射線障害防止規則」は昭和47年に制定されて平成23年の1月14日に改正されるまで、長い間の議論を経てますから、それが突然おかしな数字だというのも奇妙なことなのです。

・・・・・・・・・

推定ですが、テレビに出た専門家は悪意はなかったと思いますが、規制値をそのまま言うと福島市の人が怯えてしまうのではないかとか、疎開する先がないとか、水が飲めなくなるとどうするかとか、ほうれん草の代わり何を食べるかということを心配されたのではないかと思います。

これは考え方の問題ですが、私はそのようなことは専門家が発言すべきことではなく、専門家をあくまでも自分の専門に沿って正しいことをいうべきだと思います。

また、「安全である」というのが風評を煽ることなのか、規制値をそのまま言うのが煽るのかは簡単ではありません。

わたくしが風評の専門家に説明を受けた時には、「風評とは正しい情報が伝わらない時に起こる」と教えていただきました。

煽るか煽らないかというのは専門家が考えることではなく、専門家は事実を述べるだけで、あとは行政とか政治がそれをどうするかを決めるべきだとわたくしは考えています。

・・・・・・・・・

数字が大きく違う第三番目の原因は、今回の事故はどのくらい長く続くかという見方にあります。

1週間で終わるというならば、1年間に1ミリシーベルトという基準値は厳しいでしょう。

1ヶ月で終わるというならば規制値を12倍ぐらいはできます(12ミリシーベルトまでOK)。

さらに原発から出る放射性物質の大物は半減期が30年ぐらいありますから1年以上影響があるとするならば、最初から1年ぐらいの規制値を考えておかなければならないということになります。

これが「直ちに健康には影響がない。」という言葉になって繰り返し言われるようになりました。

確かに福島原発が爆発してから2、3日の時点では、すぐ収束すると考える人と、少し長引くと思っている人がいたと思います。

わたくしのスタンスは、すぐ終わっても長引いても、一応は安全サイドで考えておいて、すぐ終われば「それでよかったな」と思うというのがわたくしの考え方でした。

なにしろ、相手が放射線ですから、このような見方をするのが今までの規制の考え方でもありました。

極端に心配する必要はありませんが、一度浴びた放射線は体の免疫力以外に回復するのは難しいので、できるだけ注意して生活をするという必要があると思います。

従って、すでに言っていますけれども、福島市の人は危険ですが、東京の人はまだ余裕があるというのが現状ですから、それを全体的に頭に入れて行動されるのが良いと思います。

(また時間を見てブログを書くことにします。また十分にチェックする時間がなく、誤字脱字が多く皆さんにご迷惑をおかけしています。どうぞご容赦ください。)

(平成23年3月24日 9時 執筆)

武田邦彦

・・・

他の記事にも必ず目を通してください。

これらの記事は、自身と家族の身を守るための必要最低限の知識です。

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3月23日(水)以降の診療時間予定について

3月23日(水)以降の診療時間予定は

平常どおり

といたします。

但し、当院地域で、計画停電が実施された場合、
その間の診療はできませんので、ご了解下さい。

ご不明の点がありましたら、お電話でご確認下さい。

ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。

院長

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今後の展開に注意が必要

昨夜投稿したエントリーは削除しました。

この国のマスコミもようやく目が覚めつつあるようです。

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ここ数日の千葉県北西部の放射線量レベル

先週は、0.15μSv/H前後でしたが、

ここ数日の放射線量とみると

0.27μSv/H

とやや上昇してます。

引き続き注意が必要です。

◇ ◇

IAEAが1600倍の放射線 原発20キロ付近で測定 (共同通信)

 【ウィーン共同】国際原子力機関(IAEA)は21日、IAEAの放射線測定チームが福島第1原発の周辺地域の土壌と大気から測定した放射線量を発表、原発から約20キロ離れた福島県浪江町付近で通常の約1600倍に相当する毎時161マイクロシーベルトの放射線量を測定したと明らかにした。文科省の測定では同町で15日、330マイクロシーベルト。IAEAは「高い数値が測定された。状況を見守っていきたい」としている。IAEAのチームは20日、原発から16~58キロ離れた10以上の地点で土壌と大気の双方を測定。測定値には土壌と大気双方のデータを盛り込んだ。50~70キロ圏の土壌からも通常より高い放射線量が測定されたという。

*こういう内容の情報はテレビでは流れないようです。

千葉県(市原市)の放射線量
*昨日から放射線量が倍になっています。

テレビや新聞の情報だけだと判断を誤る可能性がありますのでご注意を。

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元気deいこうぜ

我が故郷へ

我が故郷の人々、一人ひとりへ

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3月22日(火)の診療時間について

3月22日(火)の当院地域の計画停電の予定は

第1回  9:20~13:00
第2回 16:50~20:30

となっておりますが

午前中は、当院地域の停電状況を見ながら、

午前10:00から診療開始

としたいと思います。

但し、当院地域が予定通り停電になった場合には、午

前の診療はできませんので、ご了承下さい。

この場合には

診療時間を

13:20~16:30

といたします。

診療時間が変則的になっておりますので、なるべくお電話でご確認の上、ご来院下さい。

ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。

院長

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ホントに大丈夫?

なぜ時間で区切るのか…岡田氏、計画停電を批判 

民主党の岡田幹事長は20日、国会内で開かれた各党・政府震災対策合同会議の実務者会合で、東京電力が実施している計画停電について、「電力需要のピークがあるのに、なぜ各時間で区切って計画停電をするのか。ピーク時だけ大口需要を規制することも有効ではないか」と述べ、見直しが必要だとの考えを示した。

 野党からは、東京電力福島第一原子力発電所の事故で、政府が屋内退避を求めている同原発から20~30キロ圏内を避難指示の対象とするよう求める声が相次いだ。

(2011年3月20日18時44分 読売新聞)

・・・

この記事、さらりと流して書いていますが、ちょっと考えるとほんとに腹立たしい内容です。

どうして、この国家の一大事に、与党の要人がこんな他人事的寝言を言っているのか。

国家的非常事態である今、その権限を最大限に行使し、自分が「そうせよ」と指示を出すべきではないのか。

ちがいますかね。

なんだかな・・・。

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3月19日の診療時間について

3月19日の当院地域の計画停電の予定は

午前中の予定なし

となっておりますので

診療時間を

平常どおり(午前8時半~12時30分)

といたします。

診療時間が変則的になりますので、なるべくお電話でご確認の上、ご来院下さい。

ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。

院長

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3月18日の診療時間について

3月18日の当院地域の計画停電の予定は

6:20~10:00

となっておりますので

診療時間を

午前10時半~午後6時まで(午後は平常どおり )

とさせて頂きます。

診療時間が変則的になりますので、なるべくお電話でご確認の上、ご来院下さい。

何卒ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。

院長

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千葉県北西部の放射線量レベル


Streaming live video by Ustream

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3月17日の診療時間について

3月17日の当院地域の計画停電の予定は

9:20~13:00

となっておりますので

診療時間を

午後1時半~午後6時まで

とさせて頂きます。

診療時間が変則的になりますので、なるべくお電話でご確認の上、

ご来院下さい。

何卒ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。

院長

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恐るべき事態が進行しているようです

福島第一原発は既に大きく壊れている可能性(追補あり)
団藤保晴提供:Blog vs. Media 時評

2011年03月12日17時21分
19ツイート69コメント88total. 東日本巨大地震による福島第一原発をめぐる昨夜来のニュースで、原子炉格納容器の圧力を下げないと破裂する恐れがあるとされて午後3時半に外気に逃す弁が開けられましたが、原子力安全・保安院が出している緊急情報を時系列で整理すると、既にこの原発は大きく壊れていると考えるべきです。炉心溶融がさらに進むことも心配ですが、原発にとって欠かせない周辺環境と核燃料の隔離機能が大幅に損なわれています。これは問題の弁開放をする前に起きていることです。原発正門付近での放射線量推移グラフを見てください。

 

12日午前4時に0.07マイクロシーベルト毎時だった線量は4時半に0.59、7時40分には5.1、11時には6.7にも達しました。通常の値は0.05にも足りないようなので、周辺環境は百倍以上の放射線量になっています。また、中央制御室では通常の1000倍、150マイクロシーベルト毎時と伝えられていますから、敷地境界の正門で22倍しか薄められていない訳です。これは「だだ漏れ」と表現して良いレベルです。放射線管理区域のバリアが破られている上に、内部に桁違いの大放射能暴露がある証拠です。

 放射性ヨウ素が見つかっているとの報道がありますから、炉心溶融が起きて間違いなく核燃料の被覆管が損傷しています。《東電「燃料棒、半分露出」 水位低下で》(日経新聞)は「午前9時に燃料の上部50センチメートルが露出していたのが、10時30分には90センチメートル、午後1時には1.5メートルに拡大。午後3時28分には1.7メートルになった。燃料の長さは4メートルで全体のほぼ半分が露出したことになる」と伝えました。しかも、沸騰水型の原発では冷却水の上部は水と泡が混じった状態ですから冷却は十分でなく、水位がマイナスになる以前から核燃料の溶融が始まっている可能性があります。上のグラフはその溶融進行ぶりを示していると思います。

 【12日18時追補】NHKニュースが「福島県によりますと、福島第一原子力発電所の敷地の境界では放射線が観測され、その値は、1時間に1015マイクロシーベルトになったということです。この値は、一般の公衆が1年間に浴びる放射線の限度量を僅か1時間で受ける量に当たり、また国が法律に基づいて電力会社に緊急事態の通報を義務づけている基準の2倍ほどの放射線の強さだということです」と伝えました。驚くほど高い放射能汚染です。

 【12日21時追補】朝日新聞が「東京電力は12日午後8時20分、福島第一原子力発電所1号機の圧力容器を冷却するため、容器内に海水を入れる作業を始めた。海水を入れると設備の復旧が難しくなるが、炉心溶融の可能性も否定できないため、安全性を優先することにした。小森明生常務は同日夜の記者会見で「電源が十分ない中で、そういう手段を考えた。(原子炉に)ダメージがあるのは重々承知している」と述べた」とネットで報道。廃炉にする決断です。

・・・

これはゆゆしき事態です。

計画停電は、この事実から眼をそらすための策略ではないかと勘ぐりたくなります。

そうでなければよいのですが・・・。

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子宮頸がんワクチンが不足してます

子宮頸がんワクチン状況
2011/03/08

千葉市から届いたファックスを転送します。

◇ ◇

子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業の円滑な実施について

(前略)

急速な需要の増大に対応できず、供給不足となり、出荷の制限等を実施ているとのことです。

(中略)

以下の方針で対応する予定ですので、管内市町村等への周知方お願いいたします。

                       記

1  今年度に事業を開始し高校1年生を事業の対象としている市町村においては、
平成23年3月末までに1回目の接種をできなかった高校1年生が、平成23年4月
以降に1回目を接種した場合であっても、当分の間、事業の対象とできることとする。

2  ワクチンの供給状況を踏まえ、当分の間、初回の接種者への接種を差し控え、
既に接種を開始した者への2回目、3回目の接種を優先するよう、市町村及び関係
機関にお願いする。
 
◇ ◇

予約は随時受け付けておりますが、ワクチンの供給が安定する7月頃までは初回接種は
出来ませんので、ご了承下さい。

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