癌ワクチンいよいよ接種開始

子宮頸がん予防ワクチン、大田原市が集団接種

 栃木県大田原市は5月から、小学6年女児に子宮頸(けい)がん予防ワクチンの集団接種を全国で初めて実施する。

 対象は市内23小学校の347人。任意だが、費用は市が全額負担する。

 子宮頸がんは、性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染によって起こるが、ワクチン接種で予防できる唯一のがんと言われる。接種は初回、約1か月後、約6か月後と計3回必要で、費用は4万~6万円もかかる。

 このため、「子宮頸がん征圧をめざす専門家会議」によると、今年度、全国ですでに32市区町村がワクチン接種の公費助成を決めている。

(2010年4月9日00時08分 読売新聞)

・・・

選挙目当てのナントカ手当なんかより、よっぽど有益な税金の使い方だと思う。

千葉はどうするんでしょうか。

ちなみに当院では、すべて含めて5万円で接種しております。

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蘇我

蘇我氏邸宅の防御塀か 奈良・明日香村
2010年3月18日 17時27分


甘樫丘東麓遺跡で見つかった塀の柱列跡(画面中央)=18日、奈良県明日香村

 大化の改新のきっかけになった乙巳の変(645年)で滅びた蘇我蝦夷・入鹿親子の邸宅があったとされる奈良県明日香村の甘樫丘東麓遺跡で、7世紀の塀跡が見つかり、奈良文化財研究所が18日、発表した。

 丘の中腹に設置しており、下からの侵入を防ぐための防御施設とみられる。日本書紀によると、蘇我氏の邸宅は「城柵」が巡っていたとされ、同研究所は「塀で区切られた丘の上部に建物跡が存在する可能性が出てきた」としている。

 見つかったのは塀跡の柱穴列で、長さ10メートル以上。太い柱(直径25~30センチ)の間に、くいのような細い柱(直径10~15センチ)が立てられていたらしい。丘のすそから約10メートル高い場所を一部削って平らにして建築。研究所は高さ1メートル以上の板塀か土塀だったと推測している。

 同研究所は甘樫丘東麓遺跡がある谷約6千平方メートルを2005年度から継続して調査。これまでに蘇我邸の一部とみられる7世紀前半―中ごろの倉庫跡や石垣が確認されたが、正殿などの中心施設は見つかっていない。

 現地説明会は20日午前11時から。

・・・

私が住んでいる近くに蘇我という地域(地名)があります。皆さんも良くご存知でしょう。

この地名って、この記事に登場する「蘇我氏」と関係があるのでしょうか。

分かる人には分かるし、面白い人にとっては面白いんでしょうね。

でも、蘇我という地名の由来には大変興味が湧きます。

何と言っても、われよみがえり、ですから。

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ついに見た!

ついにTHIS IS ITを見た。
映画館でなくDVDで。
まあ、なんと指示の細かいこと!
そして、最後に登場する曲がBILLIE JEAN!

このWINTERPLAYというグル―プ、なかなか洒落たアレンジをしてます。
お楽しみを。

でも、歌詞は結構過激・・・。
ので、コピペせずにサイトのみご紹介しておきましょう。

LOGLAR.COM

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肺結核

中高一貫校で35人が結核に集団感染―東京都

 東京都は3月8日、武蔵野市内の私立中高一貫校で生徒、教員合わせて35人が結核に集団感染したと発表した。都では、中学2年の生徒が発症から3か月後の昨年9月以降に受診した4医療機関が結核を疑わず、エックス線検査をしなかったため診断が遅れ、感染を拡大させたとみている。

 都によると、中学2年の生徒は昨年6月ごろから発熱やせきなどの症状があり、徐々に増悪。9-11月に5医療機関を受診したが、4医療機関では結核を疑わず、11月に感染性肺結核と判明するまで生徒は登校を続けた。
 35人の内訳は、発病者9人、感染者26人。
 結核は、感染者が発病する確率は通常10%程度で、潜伏期間は3か月から2年。

 都では、4医療機関がエックス線検査を実施せず、感染性肺結核の診断が遅れたことが集団感染の原因の1つとみて、8日中に都医師会を通じて都内の医療機関に通知を発出。2週間以上持続する発熱やせきなどが臨床症状だとした上で、「症状だけでは結核の診断はできない」として、「胸部エックス線検査などから結核を疑うことが大切である」と注意を呼び掛けている。

CBニュースより

・・・

>発症から3か月後の昨年9月以降に受診した4医療機関が結核を疑わず

と書いてあります。

この時期に咳が続く疾患でまず疑うべきは、やはり、感冒症候群、急性気管支炎、マイコプラズマ感染症や百日咳などの急性感染症性疾患でしょう。成人男性で喫煙歴のある患者さんの場合は、肺炎や肺癌などの可能性をも考えて、胸部レントゲン検査を躊躇することはないと思いますが、中高生や若い女性に対して胸部レントゲン検査というのはやはり躊躇します。どうしてかというと、レントゲンで被爆するからです。

結核が疑がわれ、しかも早急に診断する必要がある場合には、胸部レントゲン検査も大切ですが、見落としを憂慮し、塗抹鏡検(チール・ニールセン染色)や結核菌PCRを行うと、より早期にしかも正確に診断できると思われます。下の「5.検査所見」にもそのように書いてあります。

・・・

肺結核をWikipediaで調べてみましょう。

1.概要

(前略)

感染者の、大部分は症状が出る事は少なく、無症候性、潜伏感染が一般的である。潜伏感染の約10分の1が最終的に症状が発生し、治療を行わない場合感染者の半分が死亡する。

(中略)

かつて日本では結核は国民病・亡国病とまで言われるほど猛威をふるった。第二次世界大戦後、結核予防法(昭和26年3月31日法律第96号)が制定され、抗生物質を用いた化学療法の普及などによって激減をみた。しかし他の先進工業国に比べて感染率と死亡率は依然高い状態である。2001年5月に20名の集団感染が発生した大学で診断を実施した教授が「関心の低下も一因」と指摘する[3]など、結核の危険性に対する日本国民の関心低下が指摘[4]されており、今日では逆に「結核は過去の病気ではない」というスローガンで注意の喚起が叫ばれている。

2.BCG接種

予防策としてBCG接種があるが、その実施状況は国により異なる。日本では実施されている。アメリカでは行われていない。ヨーロッパ諸国では行われている国もあるが、フランスなど中止した国もある。BCGを行うことのメリットは、小児の結核性髄膜炎と粟粒結核の頻度を有意に減少させることにある(有効性 80%)。しかし、成人の結核症を減少させるという根拠はない(有効性 50%)。いっぽうデメリットとしては、ツベルクリン反応を陽性化させてしまうため結核の診断が遅れることにある。結核菌の頻度が低い地域ではBCGを行うメリットは低く、むしろデメリットが大きいと考えられる。BCGを中止したスウェーデン、旧東ドイツ、チェコスロバキアなどは、中止後小児結核が増加した経緯がある。結核菌の頻度が高い(特に家族間感染が多い)日本などの地域では今後もBCGは行われていくと思われる。

かつて日本ではまずツベルクリン反応検査を行い、陰性反応が出た者のみにBCG接種を行う形をとっていたが、2005年4月1日に結核予防法が改定され、ツベルクリン反応検査を行わずに全員にBCG接種を行う形になった。

(後略)

3.総論

(略)

4.症状

当初は全身倦怠感、食欲不振、体重減少、37℃前後の微熱が長期間にわたって続く、就寝中に大量の汗をかく等非特異的であり、咳嗽(痰は伴うことも伴わないこともあり、また血痰を伴うことがある)が疾患の進行にしたがって発症してくる。昔は「不治の病」「難病」と呼ばれていた。

5.検査所見

喀痰塗抹検査(チール・ニールセン染色)は喀痰中の抗酸菌の有無および排菌量をみる検査であり、まず行うべき方法である。これまで喀痰中の排菌量はガフキー号数で表記されてきた。新結核菌検査指針では検出菌数を1+,2+,3+で表すこととなった。(±はガフキー1号,1+は2号,2+は5号,3+は9号に相当。)塗抹検査では、結核菌か非結核性抗酸菌かの同定はできない。菌の同定および薬剤耐性を調べるには喀痰培養検査を行うが、結核菌は培養による繁殖が遅く、3-6週間かかってしまうため早期診断には適さない。早期診断には喀痰の結核菌DNAのPCR法が有用である。感度・特異度が高く日本でも普及してきている。

(以下省略)

・・・

2のBCG接種の項を良くお読みになって下さい。

面白いことが書かれています。

「私、咳と微熱が続いているし、結核じゃないかしら」と心配な方は、医師に相談して下さい。そしてレントゲン検査を催促して見て下さい。それでレントゲン検査を拒む医師はひとりもいないと思いますが・・・。

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レセ請求のお話

数ヶ月前から準備を進めていたオンラインレセプト請求のための理屈と方法を何とか学習し、現在繰り返し確認試験を行なっている。

分かってしまうと何てことはないが、時間的制限もあり今度ばかりは結構あせった。

2年ほど前まではADSL回線を使用していた。重いファイルのダウンロード速度にも不満はなかったが、あるトラブルから光回線を引くことになった。その後、院内LANを保護するセキュリティーソフトを導入したが、むしろファイルのダウンロード速度は遅くなってしまったので大してメリットも感じないでいた。

もちろん数年前からオンラインレセプト請求の話は知っていた。まじめに考え始めたのは半年ほど前か。結局光回線を引いて正解だったわけだ。オンライン請求に必要だから。ISDNも使用可能だそうだが・・・。

IP-VPNって何?から始まって、分かってみると何てことはなかった。社保診療報酬支払基金のHPに書いてある説明が分かりづらかっただけの話。

まあ、オンライン請求のメリットとしては、記載内容の不備が瞬時に分かることぐらいだろうか。何のためにこんなことをさせるのか良く分からないが、従来のような文書でのやり取りに比べたら多少の時間や経費の節約にはなるのだろう。

細かい話になるが、派生(厚生省)コード登録がなぜ必要なのかとか、きざみ項目とは何ぞやとか、といった素朴な疑問は支払側とIP-VPNで接続し、エラーを検討してみると実に良く見えてくる。

第1回目の確認試験で患者保険登録に関するエラーが見当たらなかったというのは、当院の事務が比較的優秀であることの証左だろう。当院では基本的に受付事務は一人でこなしてもらっている。受付から会計まで一人でやるのだ。これはカルテ・レセプト一体型の電子カルテソフトだからこそ可能なのだ。紙のカルテ+レセコンでは不可能だ。

ということで、当院も来月からオンラインでレセプトを請求します。

皆さんには全く関係のないお話しでした。

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倉木麻衣「Secret of my heart」[PV]

彼女、ある事件以来テレビで歌うことをやめてしまいました。

ニャロメ、浜田!

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ノスタルジア

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Straight No Chaser - Terumasa Hino & Toshiko Akiyoshi

今日も休日返上で残務作業です。

溜まっている書類やら、フィルムのデジタル化やら・・・、カルテ整理やら・・・。

飽きてきたので、何気なくyoutubeをいじっていると・・・。

あ~。

・・・

私は若い頃、ジャズトランペットにあこがれて(いや、モテたくて?)

前歯がボロボロになりました。 

なぜ、前歯が? 

High noteに異常なまでの興味を持っていたから。

分かる人には分かるはず(下の動画の3分55秒あたりからhigh noteが登場します)。

・・・

高校生の頃、小さなジャズ喫茶で日野のライブを見た。

何故、あんなクソ田舎(?)のちっちゃな店に日野が来たのかはいまだ不明。

古き良き思い出です。

 

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少し高めが死亡率低い!?

糖尿病治療に関する最新の知見です。

やや驚きです。

・・・

文献A

2型糖尿病のHbA1c 6.4%群、全死亡率上昇、英国調査

2010年02月01日 ソース:Lancet(論文一覧) カテゴリ:内分泌・代謝疾患(関連論文)

文献:Currie CJ et al. Survival as a function of HbA1c in people with type 2 diabetes: a retrospective cohort study. Lancet. Early Online Publication, 27 January 2010

英国のデータベースを用い、2型糖尿病患者を対象にHbA1c値の生存への影響を後ろ向きコホート研究で調査。全死亡率が最も低かったHbA1c 7.5%群に対して、6.4%群1.52、10.5%群1.79と、HbA1c低値・高値ともに全死亡ハザード比の上昇が見られた。著者らは糖尿病ガイドライン見直しが必要かもしれないと指摘している。

・・・

文献B

ガンバって正常値にしない方がいい血糖値

少し高めが死亡率低い

●HbA1cは6.6~7.1でOK

 糖尿病になったら血糖値を下げるのは当然。下げただけ心筋梗塞や脳梗塞などを予防できる。

 日本ではそんな考え方から、医師はヘモグロビン(Hb)A1c5.8%未満を正常とし、そこに近づくよう薬を総動員、患者に厳しい血糖コントロールを求めている。

 ところが、欧米では「厳しく血糖値を下げると死亡率が上がる」との報告が相次ぎ、HbA1cが7.0~7.5%以下(日本基準で6.6~7.1%)の緩やかな血糖コントロールでいいとの見方が広がっているのだ。

「愛し野内科クリニック」(北海道北見市)院長の岡本卓氏に聞いた。

「昨年秋の欧州糖尿病学会でも取り上げられるなど、欧米では血糖値を厳格にコントロールしない方がいい、との考え方が急速に広まっています。そのキッカケになったのが一昨年発表された“アコード試験”です。この試験は血糖値を厳格に正常化した方が、そうでない場合に比べて生存率が良くなることを証明するため、2001年にスタートした研究です。ところが、北米の糖尿病患者1万人以上をHbA1c6.0未満の群と7.0~7.9の群とに分けて追跡調査したところ、前者の方が22%も死亡率が高かったのです」

 結局、アコード試験は、これ以上追跡すると厳格コントロール群で死亡を増やしてしまうとして、5年の追跡調査予定を3年半で中止した。

「この研究が注目されたのは、スポンサーが世界の糖尿病治療をリードしてきた“米国国立衛生研究所”だったからです。昨年報告された別の米国の研究でも、同様な傾向が報告されています」

 では、なぜ血糖値を厳格にコントロールすると死亡率が上昇するのか?

「主な原因のひとつはストレスだと考えられます。目標とする血糖値が低すぎたばかりに、糖尿病患者さんは“指示通り血糖コントロールできないオレはダメなやつ”との心理的ストレスが高まるのです」

 そのため、欧米では糖尿病で心疾患リスクの高い人は、HbA1c7.0%前後が望ましいと考えられているのだ。

「日本でHbA1c6.5%未満が『良』とされる根拠は、15年前に報告された“熊本スタディー”にあります。110人の糖尿病患者を、1日にインスリンを3、4回打つ強化療法群と、普通のインスリン療法の群に分けて比較、6年間追跡調査したものです。その結果、糖尿病性網膜症と糖尿病性腎症について、インスリン強化療法の群の成績が良く、そこから導き出された値が6.5%だったからです。しかし、このデータはインスリン療法につきものの低血糖、体重増が見られない。医師が患者をまめに診察する特別な環境で行われた可能性があり、規模も小さく期間も少なすぎます」

 糖尿病患者は少しくらいHbA1cが高くても悲観することはない。それを理由に治療をしないことの方が問題なのだ。

・・・

要は、

>心理的ストレスを考えると

>心疾患リスクの高い人は、HbA1c7.0%前後が望ましい

ということのようです。

そうであるなら

心理的ストレスを与えることなく、HbA1cを7.0%以下にコントロールすれば、より死亡率が低下し、さらにさらに望ましい

ということになると思いますが・・・。

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がん細胞転移、動画の撮影装置開発

このシステムでヒトに応用できる!?
このエントリーで提示した研究に良く似た内容の記事が読売オンラインに載っていますので、目を通しておきましょう。

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がん細胞転移、動画の撮影装置開発…東北大

 体内でがん細胞が転移する様子などをナノメートル(ミリメートルの100万分の1)単位で撮影する装置を、東北大の権田幸祐講師(医工学)らが開発した。

 動画としては世界最高精度とされ、がん転移のメカニズム解明や抗がん剤開発に役立つ成果という。19日の米科学誌「ジャーナル オブ バイオロジカルケミストリー」に発表する。

 体の働きを調節するたんぱく質や薬の分子1個は数~数十ナノ・メートルと微小。そこで権田講師らは生きた動物の一部を切開し、9ナノ・メートル四方まで分解して撮影できる装置を製作。さらに、心拍などの影響をほとんど受けないように撮影法を改良した。

 権田講師らは、マウスの腰に移植した人の乳がん細胞の表面を蛍光粒子で着色して転移の過程を観察。一部のがん細胞が元の固まりから抜け出した後、近くの血管に入り込み、内壁にへばりつくまでをとらえた。

 がん細胞が移動に使う触手のような突起を出したり、細い血管を通り抜けるために体を細めたりする様子も観察。がん細胞表面のたんぱく質が、血管に近づくほど活発に動くことも確認できた。権田講師は「抗がん剤や細胞中のたんぱく質の動きも撮影できる」としている。

(2010年1月19日03時04分 読売新聞)

・・・

これなら、素人でも研究目的や内容が良く分かります。

>一部のがん細胞が・・・近くの血管に入り込み、内壁にへばりつく

>がん細胞表面のたんぱく質が、血管に近づくほど活発に動く

実験結果についても、割と細かい点まで触れており、さらりと読むだけで、当該実験の有用性が良く理解できます。

こうじゃなくっちゃね。

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2010年医療の新常識

今日は日刊ゲンダイの記事(→【すこやか生活術】)から引用します。

大マスコミ紙の健康記事なんかより、はるかに具体的で、分かりやすい(医家向けですが)最新情報が掲載されています。

ご覧の皆さんにはやや難しいかもしれませんが、良くまとめられていますので、そのまま転載しておきましょう。

糖尿病、高血圧、高コレステロール血症などの慢性疾患治療中の患者さんは、是非ご参考にして下さい。

*当院ではすでにこれらの知見に基づいた治療を行なっています。

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2010年1月5日 掲載
ここまでは知っておきたい 2010年医療の新常識

あなたが信じている常識は大丈夫か?

医療は日進月歩。いま、あなたが信じている医療についての常識は、2010年には非常識になってしまうかもしれない。そこで、サラリーマンの病気に詳しい「弘邦医院」(東京・葛西)の林督元院長に、最新の医療の常識を聞いた。

糖尿病
「画期的な糖尿病新薬が出てきて、薬は手間ひまかかって厄介というイメージが消えるかもしれません。消化管から分泌され、膵(すい)β細胞のインスリン分泌を促進するインクレチン関連薬がそれです。これまでの糖尿病薬の課題だった血糖コントロール不良、低血糖、体重増、膵β細胞機能低下に、有益な作用をもたらすと期待されています。
日本では昨年暮れにDPP―4と呼ばれる飲み薬の処方が始まりました。欧米では、近く日本でも認可されるといわれるGLP―1という注射薬も発売され、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増加、膵β細胞機能の向上、神経細胞保護といった効果も期待されているのです」
ちなみに欧米では週1回でOKのGLP―1も開発中だ。

高血圧
まったく新しい高血圧の薬として脚光を浴びているのが、直接的レニン阻害薬だ。
「レニンは腎臓で作られる酵素で、高血圧と臓器障害を引き起こします。これを直接阻害する薬が、日本で昨年7月に承認されました。1日1回投与で24時間以上効果が続くとされます。利尿剤、カルシウム拮抗剤、ARBといった従来の高血圧の薬との併用で、降圧効果はさらに良くなる。糖尿病性腎症にも良い効果があると期待されています」
血圧の薬は、量でなく複数の薬の組み合わせがますます重要になってくる。

脂質異常症
日本動脈硬化学会は07年のガイドラインで悪玉(LDL)コレステロール140mg/dl以上、善玉(HDL)コレステロール40mg/dl未満を脂質異常症の危険因子とした。しかし、LDLが140未満でも急性心筋梗塞で倒れる人が多く、HDLが高くても問題が起きることがわかった。
「そこで注目されているのが、LDLをHDLで割ったHL比です。これまでの研究でHL比が1.5を超えると、LDLが100を切っても心筋梗塞を起こす可能性が高いことが証明されています」

脳梗塞
後遺症が少なく治療効果が大きいとされる血栓溶解療法(t―PA)。「発症3時間以内の投与」という条件が壁になり、受けられる患者は限られていたが、最近変わってきている。
「発症3時間以内の投与と3~5時間後の投与を比較して“効果・後遺症に差はない”と考える先生方が増えています。早期リハビリが常識になりつつあることから、脳梗塞で倒れても軽度の後遺症で済むケースが増えています」

・・・

余談になりますが、現在この国では3人に一人が癌で死亡しています。十数年後には癌による死亡は2人に一人の割合に跳ね上がると言われています。何かヘンだなっとお感じの方は、お早めに受診し、必要な検査をお受けになることをお勧めします。

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このシステムでヒトに応用できる!?

マウス内臓細胞、生きたまま観察 三重大、システム開発

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只今診療所で雑務中。

やや飽きて来ましたので、休憩がてら以下の記事をちょっと見てみましょう。

新年早々ですから重い話題は避けて、軽~い話題です。

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生きたマウスの内臓の細胞をレーザー顕微鏡を使って観察するシステムを、三重大医学部の楠正人教授(消化管・小児外科学)の研究グループが開発した。生体内でがん細胞が転移する様子を観察でき、新薬開発に役立つという。来週中にも日本消化器病学会の英文誌(電子版)で発表する。

 楠教授らは、生きたマウスを固定した「2光子レーザー光学顕微鏡」の振動を吸収するシステムを開発。同顕微鏡では、体の表面から1ミリの深さにある細胞の活動を見られるが、内臓は動脈の拍動や呼吸などで絶えず振動しているため、生体での観察は不可能だった。

 そこで、カメラの「手ぶれ補正機能」からヒントを得て、マウスを固定する台と顕微鏡を同じように振動させることでぶれをなくし、生きたマウスでも肝細胞や大腸の細胞の活動を観察することを可能にしたという。

 楠教授らはこのシステムを使い、生きたマウスで脾臓(ひぞう)から肝細胞へがんが転移したり、潰瘍(かいよう)性大腸炎が発生したりする様子の動画撮影に成功したという。

 楠教授は「病気のマウスに薬を投与した際の反応を瞬時に見ることもできる。新薬の開発に応用できる」と話している。

・・・

>マウスを固定する台と顕微鏡を同じように振動させる
>マウスを固定する台

ん!

マウスを固定する台って書いてありますね!

これでは、ヒトで観察することは不可能です。

確かにマウスを用いた研究は有用です。

私もマウスを用いた研究をしたことがあります。

からだを台に固定する必要がないような方法を開発すべきである、と私は思いますが
皆さんはどうお考えになるでしょうか。

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迎春

新年明けましておめでとうございます。

ドクターK

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謹賀新年


http://nengajyou.hanj.net/images/logos07_tutusinde_k.gif

今年も宜しくお願い申し上げます。
ドクターK
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画期的な癌ワク時代の到来です

がんはワクチンで予防できる時代へ

子宮頚がん発症の主要な原因である、発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)感染を予防するワクチンがついに日本に上陸しました。

商品名 サーバリックスCervarix

・10~12歳以上の女性が接種の対象

・1回目、2回目(1回目の1ヶ月後)、3回目(1回目の6ヶ月後)の計3回

子宮頚がん発症の主要な原因である、発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)の16型と18型の感染を予防するワクチン

・3回接種すると、十分に高い抗体価が少なくとも20年間維持

・接種局所の副反応は、発赤88.2%、腫脹78.8%。
全身性の副反応は、疲労57.7%、筋痛37.9%、頭痛37.9%、胃腸症状24.7%、        
関節痛20.3%、発疹5.7%、発熱5.6%、蕁麻疹2.65                                     3回の接種スケジュールを途中でやめてしまうほどの副作用は見当たらない

※接種料金→診察料・接種手技料などすべて加算し、3回接種で50000円(税込み)

◇◇◇

癌の予防という、有用かつ画期的な治療の始まりです。

是非ご予約を!!

子宮頚癌について
オレンジ ティー(子宮癌等の患者さんの会)
オレンジクローバー(子宮ガン検診の啓発サイト)

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燃える富士

またまたパクリました。

ホントに燃えてます。

 

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木々のフラクタル

ホントに腕がイイ。

ご一緒に自然を謳歌しましょう。

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Great Live Songs – Layla by Eric Clapton

間奏のペットがなかなかオシャレです。

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那須

しばらく訪れてません。

やっぱ、自然はイイ。

 

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燃える秋

自然の何と深きことかな

浮世の何と浅きことかな

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