「タバコを吸うと肺がんになる」論のからくりを明かす
武田邦彦中部大学教授の記事から引用
◆“タバコを吸うと肺がんになる”は大ウソ!
国内で禁煙運動が始まった’90年頃の男性について見ると、喫煙者の数は約3000万人。一方、肺がん死の数は5万人にも満たない。喫煙者のうちの肺がん死率は0.1%程度なのです。
長期的な喫煙と肺がんの関係性を示すには本来、喫煙者全体で見なければいけません。しかし、タバコ有害論者たちは、0.1%の肺がん死した喫煙者にばかり注目し、肺がん死していない大半の喫煙者は無視しています。
また、現在の喫煙者率は20%程度ですが、肺がん死の割合は7~8%。つまり約8万人へと増加しています。さらに女性については、喫煙率が10%台と大きく変動していないのに、肺がんはここ40年で5倍に増えています。
つまり、喫煙が肺がんの原因だとはいえないのです。喫煙によって肺がんになることを証明したデータは存在しません。逆に、喫煙者のほうが非喫煙者より自殺者が少ないというデータや、喫煙者のほうが風邪をひきにくいという統計データがあるほど。私の調査では、喫煙者のほうが非喫煙者よりも「やや長寿」とさえいえます。
さらにタバコ有害論者たちは、女性のデータを抜きにして男性の肺がん死ばかりを問題にする。女性のデータを入れると、前述のようにタバコと肺がんが無関係であることが一目瞭然だからでしょう。また、もともと肺がんが多いアングロサクソン系のデータが中心で、肺がんが少ないラテン系などのデータは用いない。データの取り方自体が偏っているのです。
副流煙の有害性については、さらに根拠が不明です。有名な「平山論文」(’82年)では詳細データを公表しておらず、信用に値しない。調査対象者が数千万人なのに肺がんの例が200例程度では、因果関係が特定できません。
例えば、20分おきに1本喫煙する人と6畳間で同居する人が1日に吸い込む煙の量は、タバコ0.1本分相当。一般的な毒物の科学でいえば、喫煙している本人に害があるかどうかわからないレベルの、さらに100分の1程度です。これを「有害だ」と言うなら、現在までの毒物科学をすべて修正しなければなりません。
現在、肺がん死は増えているのに、タバコ以外の原因があるという研究は進んでいない。タバコと肺がんを関連付けることに躍起になり、医師や研究者が肺がんで多くの人を死なせているとさえいえるのではないでしょうか。
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